地域資源活性化プロジェクト

 

玉川学園地域は、多くの団体や個人が様々な活動を行っており、その担い手は、若者から高齢者まで多様な世代で構成されています。近年では、また新たな魅力的な活動も生まれ出しています。

それらの個々の小さな活動は「まちのため・社会のため・人のため」などと大上段に構えたり謳ったりするのではなく、「自分のやりたいこと・楽しめること」を通して地域の繋がりや賑わいをつくり出しています。

 そんな「まちづくりのタネ」を拾い、「タネ」と「タネ」を繋げ、私たちもまた「タネ」を蒔き育てながら、まちづくりの活動を多世代の多様な人達、より多くの住民へ繋げて行きたいと考えています。

 地域で見いだした個々の「タネ」が育ち、それらを地域で共有していくことは、魅力ある住環境を作りだして地域の「生活風景」になって行くと考えています。

 まちづくりは、誰が主役ということでなく、「それぞれが主役」になって主体的に活動し運営され、ネットワークを構成していくことが大切だと考えています。

 地域資源活性化プロジェクトとは、現在のままでは持て余し気味であったり、空いて使われていなかったりする建物や場所について、今までとは視点を変えることで新たな価値や魅力として存在させられないか...地域の資源として利活用していくことができないか...を模索したり企てたり、地域で意識共有をしていこうと2018年より動き出したプロジェクトです。 

   経済ベースに乗らない空き家は放置するか買い手構わず売却する、住民の高齢化や単身化、子供の巣立ち等で空き室や空き駐車場などが増えていくことは老後の寂しい暮らしとして諦めると言った既成概念に甘んじるのではなく、暮らしを豊かにする地域資源としてもっと柔軟に捉えられないだろうか...との思いからです。

【空き家・空き室の活用】      【小さな道の駅】      【ご近所さん・お庭カフェ】

 まちは一軒一軒の家が集まってできているのですから、まちに住んでいる市民(住民)としての自覚や責任と信頼関係の元、空いた家やスペースを地域資源として利活用し循環させていく仕組みを模索したい....空き家や空き家予備軍を無理解な不動産屋に渡して、まちを寂れさせてしまわないよう意識の啓発と共有、住み替え支援、路地状敷地の沿道部分のコモン化による沿道の緑減少の防止、空きスペースの地域活用等も実現したい...

  長年この地域で活動をしてきて、このまちの持つ魅力と将来像を多世代による多様な活動団体と共有しながら、景観や歴史による魅力だけではなく多方面から重層的にまちの環境を整え維持していくエリアマネジメントの実践をめざしたいと思っています。

2022.06.01 木村真理子


NPO法人 玉川学園地区まちづくりの会 地域資源活性化プロジェクト
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